今日は1.17


木村優一氏プロデュース
「神戸国際taiko音楽祭」を観に行きました。
ゲストは太鼓の第一人者「林英哲」師。

日本の最高峰の舞台でした。
僕が修行させていただいた和太鼓松村組は、
もともと英哲師の流れを汲むチームであったので、
間接的ではありますが、
根底にある太鼓への考え方については
英哲師が切り拓いてくださった
道の上を歩んでいるようなものです。

昨年、英哲師が旭日小綬章を
受章された際、
「半世紀以上、太鼓を打って、新しい表現を目指し続けてきましたが、自分の仕事が社会にも太鼓愛好者にも、まったく響いてないような気がすることも多々あった道のりです。」 
というコメントを読んで胸が締め付けられました。

僕も含め、太鼓奏者がやっていることは、
もとは英哲師が考案されたものばかり。
奏法だけでなく、太鼓の並べ方、
台やバチの形状、衣装にいたるまで。 
急速に広まった分、
それを知らない人が多すぎて。
「これが日本の伝統!」とか
「大太鼓世界一!」
なんて堂々と謳って生業にする人もいるくらい。
奏者も聴衆もメディアも、知らないから、
悪気のない声が届くのが、いちばん残酷。 

実は自分も、活動を続けるなかで
そんな種を蒔いてしまっていないか?
せめて自分が太鼓を教える次世代の
子たちには、道を切り拓いた先人に
敬意を持って歩める人であるよう、
伝えていかなければと思います。

何より、僕が20代の殆どを
ずっと側で苦楽をともにさせてもらい、
今の時代では有り得ない厳しさ(笑)で
僕に太鼓の基礎を叩き込んでくださった
優一さんが、
神戸の頂点「神戸国際会館」
2000席を満席にして、
燦然と輝き続けておられる姿に
終始、目頭が熱くなりました。

一つの道を極め、孤高に貫き続ける姿の尊さ、
そしてホンモノの舞台は、
こんなにも深く人々の心に響くのか
と思い知らされました。
僕も偉大な先達の背中を追いかけて
いきたいと思います。

「今日は1.17」への4件のフィードバック

  1. 何があろうがどこまでも縁した人への畏敬の念から発する感謝の姿勢と ひたむきに本物に迫ろうとする心が根底に脈打つからこそ観客に届く感動こそ
    我らが純平さんです
    ファンにさせていただいて有り難うございます
    嬉しい感謝の毎日です

  2. 純平さんほど偉業を成し遂げても、素直に人を尊敬できる心。
    素敵です。近頃薄っぺらい舞台が多いです。いつまでも本物を見せて下さい。

  3. 日本の 最高峰の ホンモノの舞台 見逃したのが本当に残念 でもいずれ名古屋か西尾で それ以上のホンモノの舞台を見れるでしょうから それを楽しみにしています 10年以内にお願いします

  4. ご恩を決して忘れず、感謝で相手をお迎えするスタイルはなかなか真似できるものではないです。
    純平さんのステージには人の深みがあります。
    人柄がステージには必ず出ます。
    だれよりも純平さんのステージに感動と力をもらっています。
    いつまでも元気で頑張ってほしいです!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。